離婚を切り出された瞬間。
こんばんわ。
グリズリーです。
今日は妻から離婚を切り出された瞬間の事を思い出そうと思います。
妻から「離婚」という言葉を聞いたときは、月並みの表現ですが、
本当に頭が真っ白になりました。
言われた瞬間はあまりにも衝撃過ぎて、涙すら出ない状態です。
血の気は引き、全身が一瞬で冷たくなるのを感じました。
文字通り何も考えられず、今自分は何を見ているのか、そもそも見えているのか、今自分がどこにいるのか、前にいる人が妻だという認識すらままならない程頭が働きませんでした。
呼吸が苦しく、息の仕方もわからない。
眠りに落ちる直前のような何も把握できない状況でした。
声を出そうにも言葉が見つからず、しかし何か言葉にしようと口はパクパク。
しかし何も思い浮かびません。
口をパクパクさせること約1分。驚くほどに何も頭に言葉が浮かんできませんでした。
何も考えられず、ようやく絞り出した言葉は「お願いだから、どうかそれだけは考え直してくれないかな。」
なんて陳腐な言葉だったでしょう。
でも素直にどうかそれだけは避けたい。その思いしかありませんでした。
妻は怒鳴りつけるわけでもなく、優しいいつもの言葉使いで私に伝えてきました。
その落ち着き具合がとにかく言葉の重さを増幅し、私にのしかかってきました。
その日はどちらの主張も平行線で、話が進まないから、また改めて話そうと帰ることに。
帰りの道も考えられず、いつも10分で着く駅までの道に30分もかかりました。
何かしなくては、どうにかしなくては、でも何をすればいいのか。
焦って、悩んで、でも何も浮かんでこなくて。
車窓からの見慣れた風景も何もかもが色のない無機質な物に見えました。
何とか家に帰り、その日から3日はご飯も食べられず、眠ることも出来ないつらい日々を過ごしました。
ようやくパソコンで離婚回避の方法に関する記事を読み漁り、
ようやく、まだ離婚してくれと言われている段階で、離婚はしていない。
離婚の決意を変えてもらうために何かしなくてはと行動する気力が湧いてきて、
新しい仕事に向けての気持ちの準備、日常生活の見直し、なぜ妻に離婚を切り出されてしまったのかを把握するために自分の行動、考えの振り返りを行い始めました。
今の私はまた新たに妻と生活が出来ることを大前提に生活を始めました。
それこそ机の上の片づけからです。
将来仕事の幅を広げられるために語学の勉強をしなくては、ライターであるからには人に読ませる文字を綺麗に書かなくては、日々の行いを反省し、未来に生かすための記録ノートを作らなければ。
今スグに行動できることをとにかくやっていこう。
そう思いとにかく行動をしました。
どれもきっと妻に見える物ではありません。
たかが私の机の上での出来事です。
でも今している行動が私の雰囲気や言葉に乗って何か変化を出せたなら、
きっと妻に「あれ?少し変わったかな?」と思ってもらえるはず。
そしてその「あれ?少し変わったかな?」が「ちゃんと変わろうとしてるみたいだ」に変わっていったら。
そう思って私はあきらめずに続けていきます。
離婚を切り出されてから二週間が経ちましたが、生きている心地がしていません。
食欲も湧きませんし、夜も眠れません。
でも、妻はきっと不健康な男なんて望んでないはず、何とか健康体でいなければと思うのですが、なぜか私の体なのに私の意思をくんでくれません。
電車を待つたびに何度飛び込もうと思った事か。
私は妻にプロポーズした瞬間から二人で人生を歩むと心に決めていました。
どうせ死ぬなら離婚が決定し、思い描いた人生が見えなくなってからだ。
それまでは絶対にあきらめず死ぬ気で足掻いてやろう。
そう思って今は日々生き抜いています。
京浜東北線に乗るたび、初めて妻と会った日を思い出します。
ショッピングモールへ行けば商品を見るたび、妻ならこんな反応をするだろう、これ欲しがるだろうな。なんて考えます。
テレビで知っている所が映れば、あぁ二人で行ったなとその時の事が手に取るように思い出されます。
そして何かを思い出すたび涙が溢れてくるのをこらえます。
未だに音楽は聞けません。妻と聞く曲がほぼ同じでしたので、聞くだけで何もかもがよみがえります。つらくてイヤホンが耳にさせなくなりました。
絶対に泣かないと今まで徹底していた私は、どうしてこんなに弱くなったんだろう。
ちょっと考えてみましたが、それだけ妻が私の中で大きな存在になっていたということに気付くのは一瞬の事でした。
そして、どうしてそんなに大切な人を気付つけてしまったのか、反省と共に、あまりにも惨めで愚かな自分が許せません。
どうしたら妻に猶予を与えてもらえるか、
何をしたら変化を感じてもらえるか、
なんでもすると思ってはいるけれど、何をするのが最善なのか、
どうしたらまた二人で人生を歩めるのか。
そんな事を考えていると眠れぬ夜はどんどんと深まっていき、気付くとまた生きている心地のしない生活が始まるのです。